修復治療の考え方と指針- 修復治療の新たなる展開 -
(Restorative Update 最新のマテリアルとその問題点)
・審美 Esthetics ・機能 Function ・構造 Structure・生物学 Biology ・歯肉レベル Gingival Levels
講師:山崎 長郎先生
(東京SJCD最高顧問)
去る平成16年10月31日、岩手医科大学歯学部講堂にて学術講演会が開催されました。
講師には東京SJCD最高顧問の山崎長郎先生(東京歯科大学出身、東京都開業)を御招きしました。
山崎先生には「修復治療の考え方と指針」-修復治療の新たなる展開-というタイトルで講演を行っていただきました。
講演会は申し込みが殺到したため、当初予定していた講義室では入りきらないために、場所が講堂に変更されたほどの盛況ぶりでありました。
午前の部は自らの学習曲線を交えて東京歯科大学を卒業されてから現在に至るまでの経緯を、さらには歯科業界最先端トピックスの変遷まで深くお話いただきました。
1970年代は咬合の時代
1980年代は北欧のリンデなどによるぺリオの時代
1990年代はブローネマルクなどによるインプラントの時代
2000年からは審美の時代になっているとのことでした。
午後の部は最新のマテリアルについてお話いただきました。
審美歯科というものはこれまでの咬合、ぺリオ、インプラント、矯正を高次元で満たした上で、成り立つとのことでした。
英語を交えつつも、時折べらんめえ調のお話は見る者を惹きつけ、大変楽しい講演でした。
「高潔なプライドを持ち、それが自然に患者さんに伝わるような気概を持って、最後の10年は悔いのない仕事をしたい」と話されていたのがとても印象的でした。
一日、すばらしい症例を見ながらの講演会に会場に来られた先生方も大変満足され、かつ明日からの臨床に刺激を受けられたのではないかと感じました。
(学術委員 古町瑞郎)